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  1. お風呂の時間をもっと楽しく、学びの時間に。所長に聞く、お風呂での遊び方と「学び」について

お風呂の時間をもっと楽しく、学びの時間に。所長に聞く、お風呂での遊び方と「学び」について

ハペブログ

所長宮野さんの連載 第11回は、”お風呂での遊び方と学び” についてです!

 

宮野 亮(みやの あきら)

一般社団法人 子どもと育ち総合研究所 代表理事 所長

 

 

 

※第1~10回の記事はこちら!
1.所長に聞く、「積み木の遊び方」の深い世界。 -子供の自信を育てる単純動作や、1歳と4歳で異なるメソッドとは?-

2.所長に聞く、”赤ちゃんへの、初めてのクリスマスプレゼントの選び方” ~大人も一緒に楽しめる、0歳・1歳の子供におすすめのおもちゃとは?~

3.ドイツ木製おもちゃ(知育玩具)にみるヨーロッパの教育思想。~木製玩具メーカーがたくさん生まれたドイツで、所長が感じた「子供のおもちゃ遊び」の日本との差異~

4.知育玩具(おもちゃ)とは、”単なる頭が良くなるおもちゃ”ではない? / 所長に聞く、おもちゃ遊びで育む子供の8つの力と、遊びを大切にするドイツ木製玩具。

5.買ったおもちゃで遊ばない、1人遊びをしてくれない・・ / 【所長オススメの工夫】 大人と子供の”ニアネス”とは?

6.子供が注意力を発揮する! おもちゃ遊びの工夫。所長おすすめの”ある道具”とは?

7.音を楽しむ「リズム遊び」が数の理解に! 所長おすすめの楽器遊びで、子どもと大人は大合奏♫

8.年齢で異なる「おままごと遊び」。所長おすすめの1歳・2歳・年長さんの遊び方。

9.キュリアスと安心感で、子供の楽しいを引き出そう! 所長おすすめの「動くおもちゃ」スロープトイと「動かすおもちゃ」レールウェイ

10-1.  子どもの数遊びは「イチ!」「ニ!」の動作から? ”幼児が数えるのが楽しくなる”、所長おすすめの遊び

10-2.  子どもの「数の大小」「量の理解」を育てる数遊び! 所長おすすめの「1つにひとつずつ」遊び

10-3.  就学前に「数字の文字読み」と、「10までの足し算」の体験知をつもう! / 所長おすすめの積み木の数遊び

 

 

 

ドイツのおもちゃメーカーの人と話をすることがありました。その会社は砂遊びで使うスコップやバケツを作っています。

「日本では冬でも水遊びをするの? カップやじょうろの注文が冬でも来るんだよね」とのこと。「きっとそれはお風呂で遊ぶためだよ」と伝えると驚きながら納得していました。

その人の家には湯船はあるけどほとんど使わず、毎日シャワーだそうです。

日本では湯船につかるという習慣があるから湯船での遊びが生まれ、そのための道具=おもちゃが使われるんですね。

 

E0201 テディ&フレンズ水遊びセット

 

お風呂で遊ぶおもちゃはいろいろな種類があります。

例えば、プカプカ浮くアヒルなどの人形。水鉄砲、水車、ぜんまいで泳ぐものもありますね。子どもはどれも大好きです。

 E0201 テディ&フレンズ水遊びセット

夢中になって遊ぶ姿は、まさしく「主体性を発揮している」姿です。

と同時に、水を使っているからこそ生じるいろいろな現象を体験し、「驚き」「気づき」を感じています。

 

E0204 ワインダースイマーテディ

 

例えば、「浮く」「沈む」ということ。

どんなものが浮き、どんなものは沈むのか、その理由と仕組みを理解するのはもっと年齢が進んでからですが、「驚き」「気づきの体験が理解の基となります。

「沈ませたものが浮かび上がってくる動き」も子どもの興味を引き付けます。

浮き上がる動き」にも、ゆっくり浮いてくるもの勢いよく浮いてくるものがありますよね。

私たち大人はその違いの理由がわかりますが、幼児にその違いを説明する必要はないのではと思っています。

説明することよりも、子どもが感じている事柄、

例えば「ビューンと浮いてきた!」「ゆっくりゆっくり浮いてきた!」という現象への驚き、気づきに共感し共有することが必要です。

「うわー!速かったね!」「こっちの方が遅かったね」などの会話をしてあげてください。

これは「速い―遅い」という言葉の意味を理解する機会になりますし、「比べる・比較することを体験させていることになります。

 

E0205 たのしいバケツセット

 

このような、生活の中で経験するいろいろなことを利用しながら子どものことばと経験を豊かにし、考える力を育てる活動をオランダの幼児教育法ピラミーデ(ピラミッドメソッド)」(注)では「プロジェクト」と呼んでいます。これは幼稚園や保育園だけのことではなく、家庭の子育ての中でも活用できる方法です。「プロジェクト遊び」と呼んで取り組んでいる子育てサークルもあります。毎日のお風呂は、まさに「プロジェクト遊び」にぴったりの時間です。

ドイツでは湯船にはまったくつからないかというと、決してそうではありません。リラックスすることや身体の調子を整えるためにお湯につかるようです。だからドイツではいろいろな種類の入浴剤、それも自然素材を使った入浴剤がたくさん売られています。ハーブティーやアロマなども含めて、自然の力を活用して心身を整えるという「自然療法」とでもいうような習慣が根付いているからでしょう。

寒い冬の夜、お気に入りの入浴剤を使いながらお風呂遊びを楽しむのはいかがですか?

 

 
E0215 海の友だち水車

 

 

(注)オランダで作られた幼児教育法。1994年にオランダ政府が全国の幼児教育保育施設に推奨した。日本では2005年から基礎講座を開催中。詳しくは次をご覧ください。http://www.play-dev.jp/pyramid/

 

 

宮野 亮(みやの あきら)

一般社団法人 子どもと育ち総合研究所 代表理事 所長

”1960年福岡県生まれ。北九州市立大学文学部(中退)の後、大阪府立大学総合科学部人間関係コース(心理学・社会学専攻)卒業。高校時代より野外活動リーダーをつとめ、辻井正の主宰する「おもちゃライブラリー」において障がい児療育活動とおもちゃによる保育活動をはじめる。2004年オランダCitoにてピラミッドメソッド国際普及会議に参加。2011年、子どもと育ち総合研究所所長に就任。神戸こども総合専門学院非常勤講師。”

【子どもと育ち総合研究所の情報】
web: http://www.play-dev.jp
facebook : https://www.facebook.com/kodomotosodachi